おうちパエリアQ&A

パエリアの発祥地は、スペイン東部の海岸沿い「バレンジア地方」。ここでは、365日違う米料理が食べられると言われるほどバリエーション豊かで、その日に手に入った食材で自由に作られます。まるで日本のチャーハンのようですね。
日本では「パエリア」「パエリヤ」と呼ばれてますが、本場スペインでは「パエジャ」「パエリャ」と発音されます。
そして、基本的には男性がふるまうお料理。週末にゲストを招いて、家族で出かけた野外で・・・大きな鍋で作る大量のパエリア。実は結構な力仕事でもあるんです。
ちなみにスペインでは「米は野菜」として扱われています。レストランのメニューには、パエリアも「1皿目(プリメロ)」の欄に、スープやサラダと一緒に並べられます。ちょっとビックリですよね。

パエリア鍋とフライパンは何が違うの? お米はどんな種類を選べばいいの?
両もち手に広い底と浅い淵・・・パエリアという名前は、もともとはこのお鍋の名前でした。
底が薄いため一気に加熱&お米にスープを吸わせる構造。まさにおいしいパエリアを作るために作られたような鍋。ただし、パエリアを作り慣れていない人にとっては、この「薄い底」がまさに難関!お米に均一に火が入る前に焦がしてしまう失敗をしやすい鍋でもあります。

また、鉄製品のお手入れに慣れていない人は、すぐにサビてしまうというイメージも。最近では、そんな人向けに日本製のパエリア鍋も多く出回るようになりました。底が厚めの設計だったり、内側がフッ素コーティングされていたり、少人数向けの小さめサイズだったり。
ライフスタイルにあわせて選べるので、機会があったら一度トライしてみてください。

でも実は、作り方をちょっと工夫すれば、いつものフライパンでもパエリア鍋で作ったようなおいしいパエリアが作れるんです。
このサイトでは、伝統的な作り方ではなく、おうちのフライパンで作るためのオリジナルレシピをご紹介しています。

よく「タイ米を使った方がいいですか?」と質問されますが、そんなことはありません。
形は若干違うものの、スペインのお米は日本のお米によく似ているんです。

どのお米を選んでもおいしく作れますが・・・強いて言えば、粘りに優れたコシヒカリや、水分量の多い新米などはパエリア向きではありません。

米は洗わずに加え、水を吸う前に旨みを吸わせるのがポイント。
米ぬかの香りは煮詰めている間にほぼとんでしまいますが、どうしても抵抗がある場合は無洗米がオススメです。

このサイトでは「水はお米の1.5倍」とわかりやすく覚えてもらうために、お米は1合ではなく1カップで分量調整しています。
計量の際はお間違いなく。

1合 180cc 144g
1カップ 200cc 160g
サフランの正しい使い方を教えて! オリーブオイルはどれでも同じなの?

一般的に販売されているサフランは、秋に収穫される花「サフラン」のメシベをローストしたもの。

★スペインのラマンチャ地方が主流。
1gの製品を作る為には、なんと160個の花が必要とか。しかもこれが全て手作業となれば高価なのもうなずける話です。
そのままでは綺麗な色が出にくいので、アルミ箔で包んで軽くローストし、粉末状にして使用します

最近では日本でも粉末タイプが売られています。香りや色づきはやや劣りますが、なんと言っても手軽で便利です。
パエリアミックスなど、粉末タイプに調味料が加えられているタイプを使用する場合は、レシピに表記されている塩やコンソメを省略して作ってみてください。

オリーブオイルには「バージン」と「ピュア」2種類あります。

◇バージン
オリーブ果肉の一番しぼりのみのオイルで、ややグリーンがかった色。
熱を加えずに作られるため香りが高く、栄養豊富で消化・吸収も良く胸やけや胃のもたれの心配がありません。
オレイン酸の酸度に応じて、エキストラ・ファイン・オーディナリー・セミファインの順で区別されます。

◇ピュア
バージンオイルと、温度を加えて搾った精製オイルとの混合油。やや黄みがかった色で、オリーブの香りはバージンよりやや劣ります。
ピュアは加熱調理に、バージンはソースの仕上げやサラダなど生のまま使われるのが一般的です。